英国の家庭に受け継がれた、あたたかな一皿を海の魔女が再現してみました。
🔮 はじめに ― この香りだけで旅が始まる。
オーブンを開けた瞬間に立ちのぼる、
焼けたマッシュポテトのきつね色の香ばしさ。
肉と野菜のうまみが溶けたシチューのような湯気がふわりと漂い、
その奥に、タイムの気配がかすかに混ざる——。
この温度、この匂いだけで、私は心の中で
“イギリスの田舎”へ旅に出た気持ちになります。
今日は、そんな魔法のような料理、
シェパーズパイ(Shepherd’s Pie) のお話です。
しかも今回はただのレシピ紹介ではありません。
🇬🇧 イギリス大使館が公開している
“本場そのままのレシピ” を使いました。
そして、私は海の魔女として
食べ物の“由来”や“物語”を知っていると
味が何倍も美味しく感じられると信じています。
だから今日は、
- シェパーズパイとはどんな料理なのか
- どんな歴史を歩んできたのか
- なぜイギリスで愛され続けているのか
- 実際の大使館レシピで作るとどうなるのか
これらをまとめて一気にお届けします。
英国文化の入り口としても、
お料理記事としても楽しんでいただけるはずです。
どうぞゆっくり読んでいってくださいね🕯
📘 シェパーズパイとは? 由来と基本をやさしく解説
まずは、この名前から。
🐑 Shepherd=羊飼い
Pie=パイ料理
つまり “羊飼いのパイ”。
名前だけ聞くと歴史深そうに感じますが、
実はシェパーズパイは家庭料理として発展した料理です。
🍽 英国のシェパーズパイの基本
- ひき肉(ラム肉が本格派)
- 玉ねぎ・にんじんなどの野菜
- ウスターソースやハーブで味付け
- 上にマッシュポテトをのせる
- オーブンでこんがり焼く
表面はカリッと、
中はシチューのようにトロッとしていて、
寒い国の料理らしく体の芯から温まる味です。
📘 シェパーズパイの歴史
歴史を調べてみると、
この料理は単なる“ごちそう”ではなく
🔥 “生活の知恵”
として生まれてきたことがわかります。
🗂 始まりは18世紀のイギリス・アイルランド
当時のイギリスでは、
パンよりも安くて保存がきく“ジャガイモ”が
主要な食料になりつつありました。
さらに、羊肉(特にラム)は
イギリスやスコットランドでよく食べられていたため、
🥣 「余ったラム肉+野菜+ジャガイモ」で
ひとつの料理にしてしまおう」
という家庭の知恵から生まれたのが
シェパーズパイの原型です。
🗂 名前の理由「羊飼いのパイ」
羊飼い(Shepherd)が多かった地域で作られ、
材料もラム肉を使っていたため
“羊飼いのパイ(Shepherd’s Pie)”
と呼ばれるようになりました。
ちなみに、ビーフを使った場合は
🥩 Cottage Pie(コテージパイ)
と呼び方が変わります。
(大使館レシピではラムが推奨されていますが、
日本では牛肉でも十分美味しいです✨)
🗂 イギリスの“家庭の味”として根付いた理由
シェパーズパイが特別なのは、
ただ美味しいだけではなく、
🍳「余り物を無駄にしない」
🍳「家族が温まる料理をつくる」
という価値観と一緒に広まったからです。
まさに 家庭の守り人の料理。
どこか雑に作っても、
やけに美味しくなる理由はここにあります。
📘 イギリス大使館のレシピで再現してみた

ここからは、私が実際に
イギリス大使館公式レシピで作ってみた体験談です🕯
香り、音、温度、味——
すべてが物語のようでした。
ここからは、私が実際に
イギリス大使館公式レシピで作ってみた体験談です🕯
香り、音、温度、味——
すべてが物語のようでした。
🗂 まず驚いたのは“香り”
炒めた玉ねぎとラムの香りに、
タイムの清涼感がふわっと重なる。
ちょっと森の中を歩いたときの
湿った土とハーブの香りに似ています。
「イギリスってこういう香りがするのかも——」
そんな錯覚を覚えるほど。
🗂 煮込む時間は短いのに、味は深い

不思議ですが、
大使館レシピは煮込みが短めなのに
肉と野菜のうまみが濃くまとまります。
ポイントは、
◎ ウスターソース
◎ トマトペースト
◎ ハーブ(シナモンパウダー・タイム)
この3つが作る
“英国らしい酸味とコク”。
寒い景色の中で食べたくなる味です。
🗂 マッシュポテトの層が美しい
スプーンで伸ばしたマッシュポテトに
フォークで模様を付ける工程は
少しだけ芸術的で楽しい。
焼き上がったとき、この模様に
こんがりとした焼き色がつきます。
黄金色の波紋のようで、
見ているだけで満たされる料理です✨
📘 シェパーズパイをもっと楽しむ“豆知識”
レシピを紹介するブログは多いですが、
私は少しだけ“物語の香り”も添えたいのです。
だから、作る前に知っておくと
ちょっと楽しくなる豆知識をお届けします。
🗂 イギリスでは“冬の食卓の主役”
クリスマスの翌週や、
寒い1月・2月には特によく作られます。
オーブンで家中が温かくなるのがいいんです。
🗂 パブでも定番のメニュー
実際にロンドンの老舗パブに入ると、
シェパーズパイはほぼ必ずメニューにあります。
エールビールと合わせると最高です🍺
🗂 イギリス人の“母の味”
その家ごとにレシピが違い、
- にんじん多め
- トマト強め
- ハーブ少なめ
- マッシュポテトは粗め or なめらか
好みが分かれます。
「うちの母の味が一番」
と誰もが思っている、そんな料理です。
📘 海の魔女が作った“本場シェパーズパイ”
ここからは、私が実際に作った材料です。
🗂 材料(イギリス大使館レシピ参考)
〈ミートフィリング〉
- ラムひき肉 …… 450g
- 玉ねぎ(みじん切り) …… 1/2個分
- にんじん(みじん切り) …… 40g
- にんにく(みじん切り) …… 1/2かけ分
- 小麦粉 …… 小さじ2
- シナモンパウダー …… 少々
- タイム …… 少々
- ベジタブルスープストック(スープの素を湯に溶かしたものでも可) …… 140ml
- トマトピューレ …… 大さじ1
- ウスターソース …… 小さじ1
- オリーブ油 …… 小さじ2
- 塩・こしょう …… 適量
〈マッシュポテト〉
- じゃがいも …… 400g
- バター …… 20g
- ポロねぎ(長ネギでも可) …… 1/2本
- チェダーチーズ …… 40g
📘 実際に作ってみた感想(海の魔女の正直レビュー)

作っていると、
この料理が“生活から生まれた”理由が
よくわかってきます。
決して難しくない。
手間もそれほどかからない。
でも、なぜか深い味になる。
料理をしながら思いました。
🕯 「イギリス料理って本当は、
素朴であたたかくて、人の心を守る料理なのかも」
スコーンもそうですが、
英国の味は“素朴”がキーワードです。
📘 シェパーズパイはどんな人におすすめ?
◎ イギリス文化に興味がある人
◎ 冬に温まる料理が欲しい人
◎ パブ料理が好きな人
◎ スコットランドやアイルランドが好きな人
◎ ハリーポッターの“ホグワーツの食卓”が好きな人
英国の食文化は地味と言われがちですが、
知れば知るほど味わい深い世界です。
📎 参考レシピ
今回のシェパーズパイは、
英国大使館公式アカウントが公開しているレシピを参考にしています。
作り方の詳細はこちらからご覧いただけます:
👉 https://cookpad.com/jp/recipes/19083953?ref=profile
(外部サイト:クックパッド)
📘 まとめ ― 一皿の中にある物語を、あなたの家で。
シェパーズパイは、
単なる“肉料理”ではありません。
- 羊飼いたちの生活
- イギリスの家族の歴史
- 寒い冬を乗り越えるあたたかさ
- 余り物を大切にする知恵
- 素朴さの中にある深い味わい
それらがぎゅっと詰まった、
英国の心を映す料理です。
そして、イギリス大使館が公開したレシピは
その本質をとても丁寧に残してくれています。
オーブンから漂う香りを吸い込んだ瞬間、
あなたのキッチンも
ちいさな英国大使館になるはずです。
どうか一度、作ってみてくださいね🕯
海の魔女より。


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