――中世イングランドの“本当の脅威”を知れば、ホグワーツの創設が別物に見えてくる
🪶 「魔法族より、よほど恐ろしい存在がいた」
中世イングランドの歴史を深く調べれば調べるほど、
私はある“衝撃の事実”に気づいてしまいました。
――魔法族が一番恐れていた存在は、同じ魔法使いではなかった。
では何だったのか?
それは、
🔥 ヴァイキング
🔥 キリスト教化の大波
🔥 アングロサクソンと北欧の宗教戦争
……つまり、マグルの歴史そのものです。
ハリーポッターの世界観では、魔法使いの戦いは「杖と杖の一騎打ち」。
けれど歴史の中では、そんな優しいものではありません。
火も煙も血も、そして“異教”への恐怖も混ざった、
「巨大で、嘆かわしく、恐ろしい戦い」が存在したのです。
この現実を前にすれば、
ホグワーツを作った4人が
「子どもたちを守る学校を作ろう」と決意した理由が
途端に鮮明になります。
今日は、そんな“史実と魔法界が重なる地点”を探る旅をしていきます。
海の魔女として、少し霧の深い道をご案内いたしますね。🌫✨
✨ 史実 × 魔法 詳細解説
🗡 ヴァイキングがイングランドを揺るがした「大異教軍」――魔法族が最初に恐れた脅威
まず史実として押さえておくべきなのは、
865年にイングランドへ上陸した“大異教軍(the Great Heathen Army)” の存在です。
「異教軍」という言葉が示す通り、
彼らはキリスト教ではなく 北欧のペイガニズムの戦士集団。
イングランドの年代記は彼らの襲来をこう記します。
“巨大で、嘆かわしく、恐ろしい戦い”
この表現は、私たち読者がヴォルデモートを見たときの恐怖と
かなり似ているのではないでしょうか。
🔥 彼らの特徴
- 宗教的価値観がまったく違う
- 「戦うこと」自体に神聖さがある
- 略奪と戦闘を生業とする
- 死を恐れず怒りの神トールに誓って戦う
魔法族にとってみれば、
呪文を撃つよりも早く斧が飛んでくる世界。
合理性も慈悲もなく、ただ圧倒的な暴力が迫ってくる。
これは魔法使いにとっても「未知の恐怖」だったはずです。
🛡 修道院が焼かれ、祈りが裂かれた ― 宗教戦争の中心で魔法族は何を見ていたのか
🏛 ① 修道院襲撃(793年リンディスファーン)
イングランドのキリスト教勢力が最も心を痛めた事件。
北海を渡ってきた戦士たちが、
イングランドの“聖なる中心地”リンディスファーン修道院を破壊しました。
海風に混じる炎の匂い、
瓦礫に散る祈りの書物。
このとき、誰よりも衝撃を受けたのは宗教者たちですが……
魔法族もまた同じ世界に生きていたのです。
🪶 魔法族の視点で見れば?
- 修道士=薬草・占いを嫌う人々
- 魔法=悪魔の業とされる時代
- 土着の魔法は「異端」と呼ばれる
つまり、
マグルたちの宗教戦争の余波で
魔法族は 巻き込まれた側 でした。
風に乗って聞こえるのは祈りではなく悲鳴。
教会の鐘は祝福ではなく警告。
魔法族はこの時代、
「今は自分たちが狩られる番かもしれない」
――そんな恐怖と隣り合わせだったのです。
🛡 アルフレッド大王の“聖戦”と強制改宗 ― 魔法族の危機感が最大に高まった瞬間
ヴァイキングを最も激しく迎え撃った人物が
ウェセックス王 アルフレッド大王(871〜899)。
✝ 彼は戦いを “宗教の戦い” と定義した
- 「異教徒を追い払うのは神の意思」
- 「キリスト教こそ正しい」
- 「異教は排除すべき」
この思想により、
戦いは領土争いから 宗教戦争 へと変質します。
✝ グスラム強制改宗(878年)
ヴァイキング側の指導者グスラムは、
降伏後に キリスト教への改宗を命じられ、
アルフレッド自らが“洗礼の父”となりました。
これは単なる政治ではありません。
「異教を滅ぼし、新しい信仰に塗り替える」
という、文化の破壊を伴う行為。
🪄 魔法族にとっては?
- 魔法文化=土着信仰
- 魔法の儀式=異端
- 魔法薬=悪魔の業
アルフレッドの政策は、
魔法族の存在そのものを圧殺しかねないものでした。
魔法族にとって、この時代は
自分たちが消されるかもしれない時代だったのです。
⚔ ブランバラの戦い(937年)――“大地ごと揺れる戦”と魔法族の沈黙
924〜939年に即位したエゼルスタン王は
イングランド統一の象徴とされる人物。
彼が挑んだ ブランバラの戦い(937年) は、
史実の中でも最も凄惨な戦いのひとつです。
- スコットランド王
- ストラスクライドのブリトン人
- ダブリンの異教徒ノース人が連合軍を組み、エゼルスタンと激突しました。
🔥 当時の記録は“地鳴りと血の臭い”を描く
この戦いは本当にすさまじく、
歴史詩にはこう記されています。
「血は川のように流れ、
大地は剣の音で震えた。」
魔法族がこの光景を見ていたとしたら……
彼らはきっとこう思ったでしょう。
“魔法の戦いより、マグルの戦いの方がよほど恐ろしい”
実際、ハリーポッターでどれだけ戦いがあっても、
この規模の殺戮は描かれません。
炎の呪文より、
剣と炎と叫び声が混ざる戦場のほうが、
ずっと生々しく、恐ろしく、終わりが見えない。
魔法族にとって、
大地が震える戦は“神話の終わり”のように映ったはずです。
🪄 魔法族はどこにいたのか?――“散らばる知識”と“統一の必要性”
ホグワーツができる前、魔法族に教育機関はありませんでした。
彼らは――
- 各地の森
- 荒野の集落
- 水辺の神殿跡
- 古いドルイドの祭祀場
- またはマグルの中で
…それぞれに散らばって暮らしていました。
しかし、ヴァイキングの侵攻と
宗教的な異端狩りの波の中で、
魔法族は初めて “知識をまとめる必要性” に迫られます。
🌿 なぜか?
- 魔法薬のレシピが失われる
- 口伝の呪文が途絶える
- 地域ごとに魔法の文化が断絶する
- 迫害で魔法族同士の連絡が取れなくなる
戦争と宗教変革という “外圧” が、
彼らを統合へと押し出したのです。
そして――
その結果が ホグワーツ。
この時代背景を知ると、
ホグワーツが“どれほど切実な理由で作られたか”
よくわかります。
✨ じゃあ魔法族はどう戦ったの?
ここで、ハリポタ読者が必ず抱く疑問があります。
“魔法族はヴァイキングと戦わなかったの?”
これは非常に面白い問いです。
もし魔法使いが参加していたなら、
歴史はもっと早く片付いていたかもしれません。
しかし魔法族には“絶対に表に出られない理由”がありました。
🔮 表に出ない理由
- 魔法を使えば異端として即処刑
- 戦場では魔法より剣の方が早い
- 数では圧倒的にマグルが上
- 魔法族は少数民族であり、隠密性が命
- 宗教勢力が魔法を“悪魔”と断じれば滅ぼされる
だから魔法族はこの時代――
徹底して姿を隠し、守り、耐えた のです。
戦いは、彼らにとって
「存在を守る戦」であり、
「勝利を求めない戦」でした。
この“隠れる文化”が後の
国際魔法使い機密法 に深くつながります。
🌌 まとめ
ホグワーツ創設は「魔法の物語」ではなく「生き残りの物語」だった
今日お話ししてきた史実を並べると、ホグワーツ創設が
ただの「夢の学校計画」ではなかったことが分かります。
それは、
✨ “魔法族の生存戦略そのもの” ✨
だったのです。
- ヴァイキングの侵攻
- 宗教と異教の戦い
- 強制改宗
- 修道院の焼却
- 大地が震える合戦
- 魔法文化の断絶の危機
この全ての歴史の中で、
魔法族は決断しました。
「散った知識を集め、子どもたちを守る場所を作らなければ滅びる」
それが、霧深い湖のほとりに建てられた
ホグワーツ魔法魔術学校 だったのです。
歴史の闇の中にほんの少しだけ光る魔法――
その儚さと強さを、
今回の記事で感じていただけたなら嬉しいです。



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